43歳で農家を志し、46歳で会社員を辞めて、越谷で農業を始めました。
有機農業の盛んな埼玉県小川町の有機農家で研修しながら、農地を探し、機械を買って、えっちらおっちら初めて11年経ちました。
越谷で循環農業を目指すというコンセプトを立てて無我夢中の毎日を過ごしています。
会社員の様に給料が年々上がるわけでないし、ボーナスもないし、貯金が出来ないどころか赤字があります。
農業は儲からないとかしんどいとか言われますが、大変なのは他の個人事業と同じですし、
工夫次第で生きていける立派で重要な仕事です。農家を選んで良かったと思います。
悲しいことに私の畑周辺では放棄される田畑が目立ち始めました。農業者の高齢化と後継者不足によるものです。
日本は食料自給率が低いのに、田んぼで作れるお米よりも輸入に頼るパンの方が消費される国です。
ウクライナの戦争により輸入小麦の高騰分を政府が負担してパン業界を保護している反面、
疲弊した田畑を活用してお米等の食料増産をしようという運動がなぜ全く起きないのか?
不思議でなりません。
私は越谷という都市近郊にいながらも自給自足が出来るように少しずつ作物や加工品を増やしている最中です。
循環農業といいつつも私自身にも跡継ぎがいません。
それでも農業を学びたいと畑に来てくれる方が増えています。
そのような背景から、私が学んできた時と同じように、これからは私が農業の入り口を担うことができればと思いました。
越谷の畑を舞台にした就農プログラム「越谷循環農業塾」を始めます。
少しでも農業者が増えて田畑が活気づいていくことを目標にします。
キャリアは浅いのですが、ゼロからの農業を実践した経験が活かせるかと思います。
ご興味ある方のご連絡お待ちしております。